先日のエントリー で「ホワイトバンドはチャリティではない」と
レブロン・ジェームスさんの指摘を受けました。

これを読んだ時の私の反応は「そんなはずはない!」というものでした。
何故なら、私がホワイトバンドを購入したのは7月始めで、購入前に
ほっとけないのホームページをチェックして、どのように使われるのかを
確認してから購入したのです。

その時たしか原価が3割、流通経費が4割、残りの3割が活動費ということ
でした。この時活動費とは、貧しい国でのNGOの活動費と私は解釈して
いたのです。で今回、この指摘の後ホームページを訪れてみると、
ホームページは以前よりも大きいものになっていました。しかも、
この"活動費"の修飾語がついているではありませんか。

"貧困撲滅キャンペーンのプロモーションと貧困撲滅を推進するNGOの活動経費"と。

これって微妙ですよね。
細かくは広報活動費(媒体制作費、デザイン費、編集費等) 、媒体費
(メディアの活用) 、イベント制作費、番組制作費、WEB製作・メンテナンス費、
ホワイトバンド問合せ対応等事務局費、政策研究・調査、アドボカシー活動、
市民社会組織のネットワーク構築、貧困の解消に向けた取り組みに関する
啓発活動(地球市民教育・開発教育を含む)とのこと。

ホワイトバンドをはめている友人を思い出して、連絡を取ってみました。
この事実を知っているかと。勿論、誰一人として知らなかった。
TVCM,新聞等メディアでの取り上げられ方がある意味上手すぎる。

貧しい国を救うのは結構。大賛成。だけど、この曖昧さはどうよ?
(レブロンさん、ありがとうです。)
しかも9/22にブワーッとこの疑惑が取り上げられて、ホームページでの
曖昧表現がなくなって、大きく「募金ではない」と。
前は「ちょっと違うチャリティーです」と言っていました。
確かに募金はチャリティですが、チャリティ=募金ではない。
つまりベン図では募金の円はチャリティの円に内包されるということ。
ホント、微妙な上手い表現だわ。

いいことをしているつもりだったのに、何ともいえないモヤモヤ感が残る
このホワイトバンド。
只今200万個を売上でいるとのこと。200万×300円×0.44(9/22付けで
公式発表されている"活動費"の%)=2億6400万円!! 
でもあれだけCMと新聞一面広告を売っていれば、そんな3億弱なんて
すぐ吹っ飛んじゃうよね。

「20%の視聴率の番組内CMは一回たった15秒の電波料だけで400万円以上。
しかも放送では100回以上繰り返すことで効果が出ると言われている。
(中略)新聞の全国紙であっても、一ページ大の全面広告の費用は3000万円以上かかる。」
(高橋眞人著 宣伝費ゼロ時代の新しいPR術 より一部抜粋)

メディアがチャリティということで、おまけしてくれたとしても
この2億6千万はほとんど日本で落とされている。
売上の23%が原価なので1億3800万円のうちどれぐらいがホワイトバンド制作費
として貧しい国で落とされているのだろう?


考えれば、考えるほど、微妙だわ。
モヤモヤモヤモヤモヤ・・・・